そのコンテストを考察する
あなたの参加するコンテストは何ですか?
模型店のコンテストでしょうか? 展示会場が設けられる「大会」でしょうか?
それとも、ネット上で開催されるウェブコンペでしょうか?
どれであったにせよ、そのコンテストの「傾向と対策」が分らない限り、「勝つ」=入賞は難しいことだと思います。
ですから、まずはそのコンテストについて調べてみましょう。
審査方法 |
お客さんの投票方式、審査員方式。主にこの二つが審査の基本 |
〜お客さん審査方式〜
多分模型店でのコンテストとしては最もポピュラーだと思われるこの方式。
ここで、一番大事なことはとにかく目立つこと。そして、そのコンテストでの人気のあるMSを選択することが重要です。
目立つこと、というのは一番簡単なのは大きな作品であること。最低でもMGクラスのサイズであればOKです。
レギュレーションの大きさ規定等、そういうものが無い限り大きい方が有利である、というのは紛れも無い事実でしょう。
なぜHGクラスではいけないのか?
理由はただ一つ。小さいからです。
小さいと、まず間違い無くどれだけ出来が良くてもお客さんは見てくれません。
人気のあるMS、と言っても個々人の好みがあるので簡単なようで難しい概念です。
しかしながら、そのコンテストでの過去の入賞作から、このコンテストではどういうMSが好まれる傾向があるのか?
というのが分っていれば難しいことはありません。
簡単に言えば、ファースト世代の方が多いお店では、間違い無くジオン系MSが好まれますし、
子供が多いお店ではハッタリの利いた、主役級・ライバル級のMSが好まれます。
もしも初めて開催するような場合や、過去のデータが手に入らない場合は、
ご自分でお客さんを観察してください。ある意味マーケティング調査ですが、してみる価値はあると思います。
とりあえず上記2点からいえることは、とにかくお客さん=投票者の目をひく事が最重要ポイントであるといえます。
そのお客さんがディープモデラーある可能性は低く、一般のお客さんの方が大多数である可能性が高いという状況を意識してください。
〜審査員方式〜
この方法には大別して2種類あります。
一つは「店員による審査」。もう一つは「偉い人(ゲスト)審査」。
前者は普通の模型店にてよく見られる審査方法で、店員さんの「見る目」に大きく影響されます。
この審査員である店員さんが複数人いる場合は、かなり公平な審査になることが予想されますが、
それでも店員さんもそこまで「分かる」方である保証はできません。
この場合、最も大切なことは丁寧な作りであること。
悪い表現をすれば、店員さんは粗探しをしながら審査していると考えてください。
後者、偉い人(ゲスト)審査方式。
ガンプラの「全国レベルの大会」はこの方式です。また、首都圏や都市部の極稀な模型店でも存在します。
僕もこの方式で立派な賞、というのは貰ったことが無いのであまり具体的には書けませんが、
こうなのではなかろうか?と僕が考えているものを記してみます。
・コンセプトそのもの。及びその達成具合
・基礎技術力
・斬新もしくは個性的な表現
・全体のプロデュース及びコーディネート
多分他にも要素はいくらでもあるのでしょうが、大まかに考えてこんなところだろうと思います。
尚、上記に対し意味がわからん、という質問及び文句には一切受け答えできませんのでご了承下さい。
展示方法 |
ガラスケース展示、現物机上展示、そして写真 |
〜ガラスケース展示〜
模型店のコンテストではまず間違い無く、このガラスケースに作品を展示するという方法を取っていると思います。
この場合、気をつけるポイントはガラスケースの種類。というか「照明」と「鏡」についてです。
照明は、そのケースが明るいか、暗いか、ということ。
明るいケースなら、全体の色味もハッキリ見える状態であり、暗い色味の渋い作品でも視界から「落ち」ません。
ですが逆のパターンで、極端に淡いグラデーションでは完全に光に負けて「飛んで」しまいます。
もちろん暗いケースならば(そんなお店もないとは限りませんし)、
明度が高い色味の方が目をひく可能性は高いと考えられます。
鏡、というのは作品の裏側が見えるかどうかを左右します。
鏡が無い場合は、極端な話背面を多少手を抜いても問題無いハズです。だって見えないんですから。
まあ一般的には有る場合が多いものなので、しっかりと背面も意識した作りを推奨します。
あと作品を載せる板が、普通はガラス板の場合が多いので、当たり前ですがベースの裏も抜かり無く塗ってください。
下から見上げた時のショック、というのは計り知れないものがあると思われますので。
〜現物机上展示〜
先ほどの審査方法同様、「全国大会」独特の展示方法です。
この方法の場合、審査員からも「俯瞰」視点での審査となることが考えられます。
そして、小さいものは本当にレベルの高いものでない限り、見てすらもらえません。
以上の点から、「高さを稼ぐ展示」と、「大きなベース」が効果的ではないかと考えられます。
高さを稼ぐ、とは少しでも大きく見せる効果があると共に、視線に近づくことができます。
大きなベースも基本的には高さ同様に視覚効果です。
あと、個人的な考え方なのですが、作品のメイン(一番かっこいいアングル)となる「俯瞰」や「煽り」が作品ごとにあると思いますが、
「煽り」メインにするよりは、「俯瞰」メインを意識した方が良いような気もします。
〜写真〜
この場合は単純明快です。
規定の方向撮影であろうと、これだ!というカッコイイアングルで、撮るのです。
この辺りはセンスも要求されることでしょうから、単純な分殊更難しいことなのかもしれません。
尚、僕は一眼レフの知識が全く無いので具体的には全く書けません。
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