デザインナイフは諸刃の剣!


長瀬(以下、長):さて今回のお題は、HGUCゴッグを使って、合わせ目を消そう!という企画だ。

Mっちゃん(以下、M):なんでゴッグなの、長瀬君?

長:合わせ目が少なくて、消すのが難しくないキットだからさ。コレなら君でもできそうだしさ(笑)


長:何はともあれ、まず最初はゴッグの足のパーツを切り出してみよう。

M:もう大分なれたよ。ほら、パチパチ

長:コラ!早速パーツぎりぎりで切り出すんじゃない!前回やったことを思い出せ!このスカポンタン

M:あ〜あ〜あぁ〜

長:あ〜、じゃねえっ!!仕方ないなあーモルモット講座の復習だ。パーツを切り出すときは、必ず余裕を持つべし!

M:このぐらい?
長:まだまだいけるぞ!この写真ぐらいだ!そうだなあ、数値にして0.5〜1mm弱ぐらいか。

M:できないよーそんなのー

長:まあ、いきなり成長したわけじゃないからムリか(笑) 悪かったよ。1mmぐらいまでぐらいはがんばってみな。
  
  ナイフあとで使うから、そのときに大きく影響が出るからさ。後で楽したきゃーやってみな。

M:ひぃぃー、パチン


長:そんなこんなでMっちゃんはやっとのことパーツを切り出すことに成功する。

  だがしかし、ゲート処理はまだまだ始まったばかりであった!

M:大変そうだなあ〜

長:他人事かよ……

長:さて、今回のメインであるデザインナイフはちゃんと持ってきた?

M:黄色いの買ってきた。長瀬君のオススメでしょ、コレ?

長:そうそう。このオルファのナイフね。僕が使ってるからお勧め、ってのもあるんだけど。

M:すごくよく切れるんでしょ?コレ

長:まあ、危ないけどスゲー便利な道具だ。怖がっていてはどーしよーもない!やってみよう!!
M:そーっとそーっと……う、うまく切れないよ〜

長:いくらなんでも怖がり過ぎだ!(笑) もう少し力入れてやってみな。

M:グッ。な、なんか刃が入りすぎちゃったよ〜!
長:あ〜やってはならんことを……仕方ないなあ、毎度のことだし(笑)
  
  こうやってできる限り、パーツと水平になるように刃を寝かせて切っていくんだ。できる?

M:む、難しい……。

長:コラ!そこ、刃がナナメになってるぞ!!

M:ひぃぃー

長:ナナメになっているとパーツに無駄な力が加わり、いらぬ傷がつく。水平であることを意識するんだ。

M:水平……ねかせて……

長:…………またナナメだし
長:こんなもんかな。そのへんでストップ。次のゲート処理に移ろう。

M:まだ少し残ってるよ?いいの?

長:いや、多分コレ以上やると取り返しのつかなくなるほど傷がつく可能性がある。

  不器用だと尚のことね(笑)

  とりあえず、指で触ってみて凹凸がなくなったらOK、って感じかな。


M:このあと紙ヤスリかけるんだっけ?

長:いや、まあ、いいや。あとあと接着の作業のときにここにペーパーかけっから。

  Mっちゃん、ムダが多いからそういうとこで省かなきゃね(笑)


長:そろそろゲート処理終わった〜?

M:いや、まだ……

長:ム!?ムム!??こんなとこやらんでいいわ!

  見てわからんのか!このうつけ者めが!

M:え?何が?どうしたっての?

長:これってさ、どう見たってパーツの裏側やん……外から絶対見えないんだよ、Mっちゃん。

M:ふーんそうかぁ。そんなことわかるなんて長瀬君、すごいや。

長:すごかねえ!(笑) でもまあ経験によるところも大きいしなぁ。

  まー、まず最初は説明書と見比べてみてよ。そっからだな。うん


長:さて足の茶色のパーツは切り出したね。んじゃ次はこっちのソールパーツ(いわゆるクツ)のパーツだ。

M:同じようにやればいいんだよね?

長:いや、このパーツは黒いだろ?

  経験したことない?なんか一部分だけ白くなっちゃって、カッチョ悪いなーって思ったこと。

M:うん。なんか周りが黒いから目立つんだよね。

長:そこまで分かれば話が早い。色が濃いパーツというのは、切り出しの際の力のかかり方で白くなってしまう。

  でも、やり方をちゃんと気をつければ最小限に抑えられるんだ。

  ではやってみよー!

M:はーい





※正確には濃いブルーの成型色なのですが、めんどくさいので黒いパーツ、ってことで話をすすめます。




長:突然だが、ゲートには方向があるっていうのを知っているかな?

M:方向?どういうこと?

長:さっき余裕を持って切り出したパーツをみればわかると思うけど、大体はパーツの方向に対して横に長いものなんだ。

  それを僕は方向、と呼んでいるんだ。それにあわせてニッパーで切ると、あまり白く残らないよ。

M:こうかな?パチン

長:その通り!細かいことだけど、今まで気になってた方は注意してやってみてくださいね。
M:デザインナイフは水平に。水平に……

長:いいぞーその調子だ。

  このパーツは白くならないために、本当に慎重かつ丁寧にやってます。彼(笑)

  …………って、そこナナメになってる!!
M:ふぃー。で、できた……

長:さっきの茶色同様うまくいったみたいだね。

M:大変だね…黒いパーツは(泣)


長:さて本当にできたかどうか、指で触って確認してみよう。……むむ。これは!

M:何なに? なんか間違えた!?

長:いや、間違えてはいないよ(笑)

  ただ触ってみたら、段差があるのに気がついたんだ。前回もやったパーティングラインがね。

  でも今回のパーツは、前回のガンタンクのパーツと違って、分かりづらいところにある。

M:?ホントにあるの?

長:ある。君も触ってみな。このパーツのカドの部分を。

M:……お?ホントにあるねー

長:わかった? ならばやってみようぜ!


長:前回といっしょで今回はカンナがけで対処しよう。やってみそ。

M:カンナがけ、ってこうだったよね?カリカリカリ……

長:そこ!刃が垂直に立ってない!!

  さっきとは刃の向きが90度違うんだ!しかも1度でも狂うといらぬ傷がつく。

  肝に銘じとけ!!

M:はぃぃーーーーカリカリカリ
長:さて、終わったな。ではペーパーいってみようか。

M:二つ折りにして……ゴシゴシ

長:さすがにこれは大丈夫か(笑)

  とりあえずエッジをつぶさないように気をつけてねー



このあと、予想通りの悲劇がMっちゃんを襲う!〜続く〜

inserted by FC2 system