邪な道その2

ラッカー塗料でスミイレしてみよう


長:さて今回はガンダムマーカーでスミイレはしない。かといって普通のモデラーが使うエナメル塗料も使わない。

M:んじゃ何使うの?

長:ラッカー塗料だ。詳しいことはお手軽講座に書いたからそこ参照ね。それでは、ダッシュでいくぞ。


※本来はもっと後になってからする工程ですが、作業時間及び順序の都合で今回はこうなってます。


長:さて、Mっちゃんにはあらかじめウスメ液(便宜上シンナーと呼称)と塗料を買っておいてもらったね。

  忘れず持ってきたかい?

M:もちろん。筆もちゃんとあるよ。

長:よろしい。ではさっそくスミイレ用塗料を作るぞ。

M:わーい!わーい!ついに塗料だ!

  ……って、どうやって作るの?

長:……容器に塗料移してシンナーで薄めるだけじゃんか。ったくもう。

  んでこいつを使え、フィルムケースだ。

M:これならフタもあるから、こぼさずに持って帰れるね♪

長:せめて、せめて保存が利く、って言って欲しかったな……はぁぁ



今回講座で使用する塗料はMr.カラーの「ジャーマングレー」です。

濃いグレーを一本で済ませたかったので、こいつを選びました。


長:いきなりだが、これが今回の講座に使用する濃度の比率である。細かい説明は省略。

M:えっ?えっ?(あたふた)

長:左が3倍希釈、右が5倍希釈。

  基本的にはラッカー塗料のスミイレに適した濃度は右の5倍ぐらい。

  だけど、モールドが甘かったら(浅いってこと)、3倍の使用も考えられる。
長:これがスミイレしてない状態のスカートのパーツ。

  ちょっとモールドが甘いので、多少モールドをナイフ等でなぞって彫り直しておくと吉。

M:よ、よれないように彫るのが難しい……

長:よれてやがる。

M:ううう。大変だ……
長:んで5倍に薄めた塗料を、筆に含ませてモールドに流し込む。

  筆には適量含ませることと、あくまで「流し込む」ことを意識してくれ。

M:つーっと、流れていくね。

長:うーん、乾燥すると、やはり色が薄くなるなあ。

  あとで様子見ながら3倍希釈の方も、部分的にスミイレしておこう。

M:部分的に、ってどんなところなの?

長:そーだなーモールドが交差してるところとかがいいな。

  あと、太いモールドとかは特に効果的だと思うよ。

  もちろん、乾燥後はシンナーを含ませた綿棒等ではみ出た部分を拭き取っておこう。

  今回の講座ではペーパーで落とす方法が1番向いてるかな。

M:ペーパーね。400番しかもってないけど、いいの?

長:構わんよ。




長:さてお次は、パーツの裏、つまり装甲裏を黒く塗りつぶしたい。

M:塗りつぶすとどうなるの?

長;昔、Mっちゃんが僕の作品を見て「プラモっぽくない」って言ってただろ?

  それのヒミツの一つだわ。この作業が。

M:へぇー。それはすごいねぇー

長:……音をあげたら只じゃおかねえぞ。


長:写真は3倍希釈のジャーマングレーを塗ったところ。

  ちょっとオイシイ話として、塗る前にペーパーで塗るところを荒らしておくと、塗料の乾燥が速くなるよ。ノリも良くなる。

M:ぺたぺた。さあどんどん行こう〜♪ 
長:さて2回目。少し色がのってきたね。まだまだ何度も塗り重ねよう。

  必ず乾燥するのを待つんだぞ。

M:次は3回目塗り〜
長:3回目。あと5回は重ねれば文句もつけようの無い仕上がりになるであろう。

  ……ってMっちゃん、大丈夫か!?

M:乾燥しきってない状態で塗ると、筆に下地が持ってかれちゃって……

  しかも何回も何回も同じ作業……

  ああ〜〜〜

長:飽きたらしい(笑)

続く

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