実験1

〜Mっちゃんはちゃんと組みたてられるのか?〜

長瀬(以下:長):えーっと。今回はMっちゃんがガンプラを作る企画なわけだけど、持ってきたキットは?

Mっちゃん(以下・M):ゴソゴソ……これ。ガンタンク。

長:そのキットを選んだ理由は?

M:ガンダム占いでガンタンクだったから。

長:……。

 

長:道具は、僕の使うんだったね。

M:うん。貸してね。

長:壊すなよ。

M:……。

 

 

長:まあ、とにかく組み立ててみてよ。

M:ごそごそ……(箱から袋を出す)

長:G-stの「初心者マーク!」読んで予習してきた?

M:ボリボリ……してないや。

長:くそう!おとといきやがれっ!!

 

〜パーツを切り離す〜

長:まあとにかくニッパーでパーツを切り離してみよう。今回は新兵器を投入するぞ。

M:???

長:それはこれだっ!タミヤの薄刃ニッパー。ようは高いニッパーね。使って味噌漬♪

M:(古っ!)……パチン。良く切れるね〜

長:でしょ? 実は僕もびっくりしたんだけどさ。でもね、一応余裕を持ってカットすることを習慣にしたほうがいいよ。

  こうやって余白を残すのは、忘れないでね。仕上がりに影響出るし。

長:んで切れた状態がこれだね。すんげーキレイでしょう?

M:うん。すごいすごい。長瀬君、すごいや。

長:……別に僕は関係ないんだが。 まあとにかく、「初心者マーク!」で書いたように、

  ここでゲート処理の作業に移らなきゃいけないんだけど、薄刃ニッパーならそれなしでココまで出来るから、

  作業が楽になる。ってことを覚えておいてね。

M:はーい。

 

本日のメイン〜パーティングライン消し〜

長:次はパーティングラインを消してみよう!

M:何それ?

長:まあ、パーツ成型上できてしまう無駄な線のことかな? あるとカッコ悪いんだな。

M:ホントだ。このパーツ、変な線が入ってる。

長:消したい?

M:消したほうがいいのかなあ〜?

長:消しても消さなくても、好きなようにしていいよ。自分で決めましょう。

M:……消したいなあ。

長:よく言った!!

長:1番カンタンな消し方を教えてあげよう。こうやってナイフをラインに対して直角に立てて、

  カンナがけの要領で削っていくんだ。

M:カリカリカリ……あ、ホントだ消える消える。

※削り過ぎや、角度違いに注意!もちろん力を入れるのは問題外!!

M:長瀬くーん。こんなのでいいのかなあ?

長:まあ、ここまでできれば十分だろうね。Mっちゃんみたいな初心者は。

M:でもなんか傷になっちゃったよ。色も削った所と違うし。

プラ板サイズ6cm×4cmぐらい

ペーパーはこんな面積でも十分

長:あ、色ね。色はいいの。あとでクリアーかけてごまかすから。

M:?ごまかす?

長:そんなことはどーでもいいから、更に平滑にしてみようか。このパーツの左右の削り具合が違うから、

  あまりキレイな状態とはいえないんだな。それで、こいつを使ってみよう!

  1mmプラ板に400番の紙ヤスリを両面テープでくっつけた、これだ!

  ちなみにプラ板じゃなくてもOK。シャープ芯のケース、定規、アイスの棒なんかもいいね。

  要はアイデア次第だ!家にある物でなんでもできるぞ!

小さくて持ちにくいパーツは

こうやって目玉クリップで挟むと

楽に作業できます

長:さっきのカンナがけした面に、ちゃんとプラ板が全面当たるようにヤスってみな。

M:ゴシゴシゴシ……ゴシゴシゴシ……

(30分経過)

長:あのさぁ、まだおわんないの?

M:なかなか終らないよー。どうしてそんなに長瀬君すぐできちゃうの?

長:…………ホント、前から知ってたけど、どーしょーもない不器用だな。君。

  普通の人なら、たった1パーツにこんなにかかる事はありえません。

  みなさんはちゃっちゃと仕上げちゃってくださいね〜♪

長:結局少し手伝ってしまったが……んで、1パーツ仕上がったね。

  処理してないのと比べてどう?

M:キレイだね。よし!他のパーツもやっちゃおう!

長:でもさ、このパーツ。似たようなのがあと3個あるんだよな。ケケケ…………はぁ

※最近のガンプラの場合、主に上腕パーツなどにみられます。専門用語でいうと「スライド成型」といいます。

 

長:終った〜?

M:まだー

 

長:終った〜?

M:まだー

 

(すでに日が落ち始めている)

長:組み立てだけで6時間半もかけてんじゃねええええぇぇぇぇっ!

M:うーん。わははははは

長:笑ってる場合じゃねええええええええ!!!

長:ホンマもんの不器用だな。Mっちゃん。

M:そうかなあ?

長:(自覚ねえんでやんの) まあ、いいや。とにかく組みあがったな。

M:大変だったよー

長:……こっちのが疲れるわ。コンチクショー。

  えー先ほども申し上げましたが、普通の人間なら簡単な作業です。

  彼がとてもスローモーな人間であることを嫌というほど追記しておきます(笑)

 

長:おまけなんだけど、こうした方がもっとガンタンクはカッコ良くなるよ―、

  ってのを伝授しよう。

  この赤いアンテナ。ここが微妙に大きい。

M:そう言われればそうだね。

長:気付けよ!でも言われるまでわかんないパーツなのかもな。

  とにかく簡単にニッパーでカットしてしまおう!

  それだけでシャープなアンテナが一丁上がり!!

M:おおーすごいすごい。

長:……あのさあ、君がやった下のアンテナ、よがんでる。

M:あ”

長:僕の作業した上と比べてみよう。なんでこうなったかの理由はカンタン。

  君は落ち着きがないから(笑)

  小学校の通信簿に書いてなかった?

  僕のには書いてあったぜ!!はははははは(大笑)

  ※何事も落ち着いて作業すれば失敗は減ります

 

ペーパーによるゲート処理を

するとたいがいこうなります。

M:あのさあ、長瀬君。悪いんだけど、この白くなっちゃったのなんとかならないかなあ?

長:さっきも言っただろうが!! 今はいいの!今は。

M:そっか。そうだね。

長:(単純すぎ……) まあ、確かに初心者が気にするポイントなのかもしれないなあ。

  多分、白くなっちゃうから作業をしたくなくなる、ってのがあるんだろうね。

  でも、知識さえあればちゃんとカバーできるから安心してくれい!

続く

inserted by FC2 system