〜スーパークリアーつや消しを吹くのだ!〜

 

長:さて、めんどくさい下準備がおわって、やっとのこと本題のスプレー吹きだ。

M:わーいわーい!

長:……とりあえず僕の部屋には市販の塗装ブ―スがあるから今回はいいんだけど、

  Mっちゃんの家にあるわきゃないわな〜。そんなもん。

M:うん。

長:スプレー塗装が難しい、というか出来難い理由は住宅事情が関わってるからなんだと。

  多分、このMっちゃんのモルモット講座見てる人でもそういう悩みを抱えたガンプラ好きは多いと思う。

M:そういえばボク、家でスプレー吹いたことないなあ。

長:でしょ? 自分だけの部屋があるなら僕みたいにやりたい放題なんだけどさ(笑)

  そうじゃない人もいっぱいいるわけよ。

  ―――そんな人のために誰にでも作れるスプレー環境を説明します!

・ダンボールを一箱コンビニでもらってくればOK!

 これで覆いを作って、周りに塗料が飛び散らないようにすればOKなのです。ちなみにオススメはポテトチップスのダンボール。

・ベランダか、外で作業する。

 覆いを作ってもニオイだけはなんともならんので、屋外で作業する方が良いと思います。

 夏、冬は大変ですが……ちゃっちゃと済ましちまえば大丈夫っす!

 

長:前置きはこれでいいな。

  では、早速だが作業してもらおう。

  とにかく吹いてみて。

M:ぷ、プシュゥー

初心者の代表的なミス。

これでスプレーが苦手になった人も

かなり多いのでは?

長:お、お約束通りやりゃあがった……

M:?何が?

長:吹いたパーツを見てみい。

  白いダマができてるでしょ?

  吹きすぎなんだよ。吹きすぎ。

 なんちゅー基本的なミスをしてるんだ、チミは。

  でもまあ、モルモットだしな(笑) こっちとしては大助かりだったり(大笑)

 

長:えーでは、Mっちゃんがあまりにも初歩的なことをやってくれたので、

  スプレー塗装の基本を学びたいと思います。よろしいですかな?

M:う……はいぃー

 

 

長:スプレー塗装の基本その1。

  塗装前に、缶をよく振るべし!

  これでもか!ってぐらい根性で振るの。やってみ。

M:カラんカラんカラんカラんカラん……

  まだぁ?

長:まだ。

M:カラんカラんカラんカラんカラんカラんカラんカラんカラんカラんカラん…………

  まだぁ〜ぁ??

長:甘い!まだまだぁ!

M:ひえええええええぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜からんからんからんからん…………

※勢いよく30秒ぐらい振れば良いと思います。結構音がするので、深夜のこの作業は止めた方が懸命かと。

 

 

長:スプレー塗装の基本その2、は

  塗料の出始めと、出終りは吹きかけてはいけない。

M:あ、さっき出始めをかけてたんだ。でも、どうしていけないの?

長:圧縮した空気が不安定で、塗料の噴出しが多くなりすぎる。

  だったかな?ゴメン、あんまり覚えてないや(笑)

  でも、スゲー大事なことだよ。覚えておいてね。

 

 

長:そスプレー塗装の基本その3。

  プシュ!プシュ!

  これとしか表現しようがない。

M:???はぁ〜???

長:手のスナップを利かせて、プシュ!プシュ!

M:?ええ〜?

長:プシュ!プシュ!あとは実践あるのみだ! 男は特訓だ! 崖の上から岩が降ってくるもんなんだ! ファイヤー!

M:お、おう……

 

M:出始め、出終わりかかんないように。スナップでプシュプシュ……

長:とにかく素早く。勢いよくやればいいんだ。

M:いくぞっ。……プシュー

まさにこの写真の通り。

実践あるのみ!ですぞ

長:ストップ!

M:え?こんなんでいいの?ほとんどかかってないような気がするけど。

長:いや、これでいいんだ。

  っていうか「プシュー」だった時点で、吹きすぎなぐらい。

  でもまあ、このくらいならまだ大丈夫な範疇でしょう。

  一面吹いたら、すぐさま隣の面に移るべし!

  乾燥前の吹き直しは、絶対厳禁ね。

M:持ち手ランナーを回して……プシュ!

長:なかなかいいじゃないか。コツをつかみかけてるな。

  とにかく、全パーツ、外から見える範囲は全面吹いてくれい。

  それで、乾燥すれば立派にスゲエことになってるから。楽しみに待っててよ。

M:くるっ。プシュ!

 

M:どのくらい待てばいいの? やっぱり一晩とか置いておくの?

長:いや、このスーパークリアーつや消しは、油性塗料だから乾くのが早い。

  まあ、20分もおいたら十分すぎるでしょう。

  でも、完全に乾いてるわけじゃないから、力を入れてパーツ持たないよう気をつけてね。

  ※完全乾燥には多分1日かかるのでしょうが、軽くさわれる程度なら問題ないです。

   ※※水性である「トップコート」だとさらに乾燥時間は長くとる必要があります。

M:できたー!

  すげー!僕でもこんなにスゴイのが出来るなんて……

  長瀬君ありがとう!!

長:ただ教えただけじゃん。

  でもまあ、細かい事いうと、この左肩とか、一部分がつや消しになってないんだよね。

  要は吹き忘れなんだけどさ。

  完成後に軽く。かるーく吹けば済むから良いけど、あんまりあるようなら、

  そのパーツだけ持ち手をつけなおして、吹いたほうが良いな。

 

〜パステルで汚してみる〜

長:まあ、別に今回の趣旨からずれてるからやんなくてもいいんだけどさ。

M:何が?

長:いや、ガンタンクなのになにか物足りない気がしない?

M:えー。もう満足だよー

長:……キャタピラが汚れてなくてなにが戦車だっていうんだよ!!

長:まあカンタンに説明すると、用意したのはパステル、茶漉し、プリンの容器。

  写真のようにじょりじょり粉にしよう。

  んで、いらない小学校の時の筆なんかでキャタピラあたりになすりつける。そんだけ。

M:そんだけ?

長:まあ、モルモット講座のおまけだしね。別に気にせんでもいいや。

  「汚し」に関しての細かいテクニックはまたいつか。っちゅーことで。

 

 

〜ついに完成!〜

長:どうよ?完成した君のガンタンクは。

M:……ほ、本当にボクのガンタンク?

長:そりゃそーだろ?

M:じ〜ん。

長:多分これなら、家に持って帰っても、弟にぶっ壊されることはないと思うよ(笑)

  いや、尊敬の眼差しで見てもらえるぞ!

M:大事に飾っておこう〜っと!

長:ファミーズのコンテストに出させてやる……ケケケケ

 

〜モルモット講座、実験終了〜

どうでしたか?

Mっちゃんもちゃんとガンプラ作る様子を一部始終見ていただいたわけですが、彼でも出来ました。

そう。涙ぐましい僕の指導により(笑)、Mっちゃんでもこれぐらいは作る事ができる、というのを証明することができました。

 

これを見て、ガンプラを作る気になったそこのあなた!

キットを1個ガマンすれば、費用もそんなにかかりません!

Mっちゃんでも、1日かければ完成できたんです!

この苦労して完結したこのモルモット講座。

今度は、あなたが実証してくださいネ♪

 

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