彫像仕上げ300円ストライク

推定所用時間:6時間(期間:気分次第だったので1週間)

撮影場所:トイズタウン

みなさんは彫像仕上げってご存知ですか? 簡単に説明するならば御覧の通り、「像」っぽくすることです。

99年のDHM9月号にFGガンダムをそうやって仕上げる作例が紹介されていたので、いつか試してみたかったのですが、

まさかねえ、3年後にそんな機会が訪れるとは。んで、もちろん使用キットは300円ストライク。

既にお持ちの方はお分かりでしょうが、合わせ目消すのが面倒です。尚且つ普通に塗ったらマスキング地獄なのが目に見えています。

というわけで、「ガンプラにはこんな楽しみ方もあるんだよ♪」という感覚で作ったのがこのストライクガンダム彫像仕上げなんです。

まず、何はともあれキットの立ち姿の印象がお世辞にも良いとは言えない状態だったので、

好みのS字立ちっぽく出来るように、本当にお手軽に手を加えてみました。

超ずさんな切り欠きの写真(しかも上下逆転)。

腕の方は、もう少し脇を広げられるように。

モモの方は大股開きが可能にするためであります。
股間軸の斜め前下への移動。

エッチングのこで切断後、1mm程度軸の長さを詰め、瞬間接着剤で接着しました。

尚、お約束のシンチュウ線補強は必要ないと判断したので敢えて入れていません。

お手持ちのキットと写真とを比較して頂ければ、その移動及び効果がよく分るかと思います。
上腕と肩部分とを切断後、多少ナナメにして接着しました。

アストレイと違って、ストライクの立ち姿がキマらない原因がここにあるような気がします。

多分どんな300円のコレクションシリーズでもこの工作は効果があると思います。

まあ、可動軸を加えるのが1番いいんでしょうけど。
合わせ目……前述の通り消してません。手抜きなので。

ゲート処理……一応400番ペーパーをかるくかけたのみ。

ヒケ処理……してません。

パーティングライン……目立つライフルのみ。

アンテナシャープ化……精密ニッパーで余剰部分を切る際に意図的に薄くなるようにカット。

後ハメ……合わせ目消す気も無いので全然問題なし。

あとは意図的に肩と足首のボールジョイントを奥まではめ込まず、多少軸が表から見えるようにしています。
すると接地性が良くなり肩幅が広がるので、お試しあれ。


塗装は500番の荒い缶サフを軽くテキトー(ムラだらけ)に吹き、完全に乾燥させ、

半光沢〜つや消し加減のベースグレーをエアブラシで塗付後、

「Mr.メタルカラー・アイアン」をケチって薄い目に拭き付け。あとは乾燥後、ティッシュや柔らかい布で磨くとこんな感じ。

磨きムラを意図的に作ると、自然に陰影が出てきて彫像っぽくてナイス。

その内に経年変化により、多分メタルカラーそのものが変色してくると思いますが、それはそれで「像」らしくなるのかもしれません。

どうでしょうか?興味本意でお求めになった300円キットも、こんな感じで簡単に仕上げてTVやデスクトップに飾るのもまた楽しみ方ではないでしょうか?

そうそう、エアブラシが無い方の場合、下地の黒はラッカーの筆塗りか缶スプレーで代用できます。
あと、彫像仕上げはメタルカラーを筆で塗った方が雰囲気が出そうなので、尚のこと筆塗りの方がよろしいかと。



当HPでの「彫像仕上げ」の定義は、彫像=『スタチュー』。
つまり「スタチュー仕上げ」という意味合いでやっております。
これはDHMの99年9月号の記事に由来するもので、
それに敬意を込めて、この場にて名称を使用させていただいております。

ちなみに念のため国語辞典で調べましたところ、
「彫像」=木や石、金属などを彫った像
「塑像」=粘土や石膏で作った像
「銅像」=銅・青銅を主材料とした像

ということで意味的にもまったく間違っていないことが判明しました。
ですので、ご質問等BBSにてこの話題に触れる際は、「彫像仕上げ」という名称で呼称して頂けると嬉しいです。


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