邪な道その1

基礎ぐらいやっとこう


長瀬(以下、長):唐突だがMっちゃん。ファミーズのコンテストで勝ってみたくないかね?

Mっちゃん(以下、M):無理だよ〜。ぼくは長瀬くんに教えてもらってるだけで―――

長:とにかくやってみろ!有無は言わせねぇ!!

M:……はぁ。


この時のMっちゃんはまだ、いつもの感じでした。

それが、あんなことになろうとは、まだ知る由もありませんでした。



長:今回のお題はHGUCジオングだ。

M:なんでジオングなの?

長:高いから。……うそ(笑)

  キットがね、大きいからさ。大きいのはコンテストで有利なんだ。

M:へー。



んで組む。接着する。乾燥待つ。

作業は一気に合わせ目消しへ!今回は名目上邪道ですので詳しく紹介できません。

というか解説文すら邪道な上、ハイスピードです。でもこれも企画趣旨ですので、悪しからず。



M:うわー、こ、こんなとこ合わせ目消せないよ〜

長:そうだねえ、ゴッグではこんな消しにくいトコなかったからねぇ。

  そういう意味では今回は試練だな。
長:つーわけでその試練すらも安く上げてしまうのが長瀬流。

  これを使いたまえ、Mっちゃん。

M:ド、ドライバーセット?

長:しかも100円均一。

M:100円のなんかでいいの?

長:いいの。マイナスドライバーさえ数が揃ってれば。
長:デザインナイフのカンナがけの要領で、

  径の合うマイナスドライバーをこうやって消しにくい部分にあてるんだ。

  そしてカリカリカリカリ慎重にやっていくと……
M:わぁ〜!すごいや、すごいや長瀬くん!

長:コツとしては削られる面がガタガタになりやすいから、

  合わせ目を消せたら、均一にならすことを意識しながら削ってね。

M:あのぉ、難しいんだけど………


長:お手軽講座にも載せたけど、合わせ目をモールドとして誤魔化す方法を伝授する。

M:わー、合わせ目消さなくていいんだね〜!やったぁ〜〜

長:写真のこの円で囲んだ部分を、モールドにしてしまうぞ!

M:おー!
長:こんな感じで、ごく小さな隙間にナイフを浅く差しこんで、なぞる様にして何度もケガいていくんだ。

M:なぞる、なぞる……

長:一発でやろうとしちゃダメだよ。何度も何度もケガくことによって失敗も少なくなるし、

  より綺麗にモールドにすることが出来るんだ。

  力を入れるとぶっといモールドになりやすいから、要注意。
M:ふぅ……

長:裏もやれよ。

M:う、裏!?そんなとこもやるの?

長:当たり前じゃん。見えるところは、やるところ。

  外であろうと内であろうと、見えるところはやった方がいい。

M:うーん、なんか太さが違うなあ……

長:どれどれ……まあ極端に違うのも考えもんだけどなあ……

  この程度なら、まだ許容範囲内かな。OKだよ。

M:あー良かった〜

長:基本的にデザインナイフの刃の部分の厚さがそのままモールドの太さになるから、

  そこんとこ覚えといてね。

M:は〜い。

続く

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